実践フットケア研究会
Foot Care
実践フットケア研究会について
近年、糖尿病の爆発的増加、高齢化などに伴い、下肢慢性創傷(潰瘍・壊疽)のため下肢切断に至る症例が増加しています。足をなくすと、著明にQOLが低下し、予後も不良です。逆に足病変の大部分は、背景疾患である糖尿病、末梢動脈障害、透析、膠原病、静脈性疾患などが適切に治療され、胼胝、鶏眼、巻き爪、外反母趾・・・などのリスクが適切に治療されれば、予防可能です。足病変が進行した例でも、専門各科が適切かつスムーズに連携すれば、足の切断を免れられることが多いようです。そのためには、足病変の診断や治療、予防に関係して各専門分野の医師や看護師、その他がチームを作り、共通の理解の上に適在適所で高いレベルで役割を果たす必要があります。
本研究会は具体的には以下の目標の達成に努め、その治療コンセプトと実技の習得を目指します。
(1)発症してしまった下肢慢性創傷の早期治癒と各診療科・施設の連携
(2)予防的フットケア技術の普及
そのために、講義・実技・実習を交えた「実技研修会」を開催します。
【活動内容】
(1)下肢慢性創傷治療に関しては講義のみならず実際の症例のカンファレンスを通して治療
技術の向上に努める
(2)予防的フットケアに関しては実習を通してフットケア、下肢潰瘍治療の技術を習得する
(3)各地域において予防的フットケア、下肢慢性創傷の治療のネットワークを構築する